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zoom RSS メンゲルベルグのマタイ受難曲〜「勝手にバッハの受難曲」の日

<<   作成日時 : 2006/04/14 13:27   >>

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今日は聖金曜日でバッハなどの受難曲を演奏するそうです。画像
それにちなみ今回の記事は「勝手にバッハの受難曲の日」についてです。

受難曲はバッハ以外でもいろいろありますが、受難曲といえばバッハのマタイ受難曲でしょう。

この曲に初めて触れたのはメンゲルベルクがコンセルトヘボウ・オーケストラをを指揮した1939年のLPでした。

メンゲルベルグはオーケストラをまさに自分の楽器と化して操っていました。ベートーヴェンの一連の交響曲やチャイコの悲愴を聞くと、クライスラーも真っ青の一糸乱れぬ濃厚なポルタメントや大きなテンポルバートがまるで歌舞伎の見得を連想させます。
ある種人工的なこの音作りがかえっておもしろいです。誰も真似しないし、真似できないです。

彼はこのバロック音楽と分類されるはずのマタイ受難曲を後期ロマン派のごとく演奏しています。
大きなテンポルバートとフレーズの,切り替わりでもうこれでおしまいみたいにリタルダンドします。コラールのワンフレーズの最後の音のフェルマータが長いです。

ダイナミックレンジの広さ。
絶叫のような叫びから、ノイズに埋もれそうなピアニシシモまで。
イエスがなくなった直後に演奏されるコラールはアカペラでソット・ヴォーチェのピアニシシモで始まります。

バイオリンから聞こえるポルタメント。アルトのソロのオブリガードのバイオリンソロ。これはもう絶対誰もやらない甘美なポルタメントです。パソコンに向かいながらこの箇所を聞いていて私は泣いてしまいました。

エヴァンゲリストやイエスなどのソロはどれも見事です。

そう,受難曲はカンタータやオラトリオの延長ですが、メンゲルベルグのはまさにオペラやドラマの劇的表現です。一期一会のライブですし。これは第2次大戦開戦前夜の1939年の暗い時代で客席からすすり泣きが聞こえるそうです。・・・セキに混じってうなるような声はそうなのでしょうか?

表現の件を別にしても音は良くないし、現代楽器だしカットは多いし(省略されているコラールが在る)これをスタンダードにはできないです。どこかにチェンバロの代わりにピアノを使っているとありましたが聴いたところではチェンバロです。モダンチェンバロだと思います。

私はこれを機に30年ぶりぐらいに聴きました。濃厚フォンドボー煮込みですので繰り返し聞けないです。でも音楽の説得力はありますよ。味付けの好みは人さまざまだと思いますが。

最近のピリオド楽器の録音は良い演奏がたくさんありますが,今回はこの対極に在る演奏にしました。

※下のアマゾンのリンクは国内版ですが,フィリップスの輸入盤で2枚組みのバジェットプライスがあります。ただし,カットしている実演からさらに若干のカットがあるようです。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
メンゲルベルグの後期ロマン派のようなテンポルバートとリタルダンド、長いフェルマータのマタイですか?  それは興味ありますね〜。  もともとマタイはヨハネに比べるとファンタジックというかオペラティックというか・・・。  そういう意味では後期ロマン派的な演奏もありかな?と感じました。
>これは第2次大戦開戦前夜の1939年の暗い時代で客席からすすり泣きが聞こえるそうです。
そうなんだ・・・・。 実は変な話なんだけど今回、この企画のためにマタイを聴きながらちょっと考えたんですよね。  受難曲における「人の子イエス」の感情と国のために戦場に赴く兵士たちの感情はおそらくどこか相通ずるものがあったんじゃないかなって。  音楽と直接関係ないコメントを長々とすみませんでした。  
KiKi
URL
2006/04/14 17:49
受難曲の日、ご協力ありがとうございました。

皆様の本当にバッハに対する愛情のある文章に、心打たれるばかりです。
私はもう一年修行して、来年の聖金曜日にも、受難曲について考えようと思っています。

garjyu
garjyu
2006/04/14 23:16
「マタイ受難曲」を紹介してくれたのと同じ人からシュッツの「十字架上の七つの言葉」も紹介してもらったのでした。久しぶりにLP聴き直さないといけないですね。

それと「マタイ受難曲」の最後、各パートが「おやすみ」という曲、本当に泣けてきます。正に一人の人の死を看取った感があります。
tico
2006/04/14 23:40
私は今回、第39曲と終曲のみ、メンゲルベルグの演奏を聴きましたが、他のどの演奏とも違っていて、一番「強烈な個性」を感じました。

彼のテルデックへの録音、好きなものだから集めているのですが、どの曲も、自分の色に染めて演奏する人なんですよね。ある意味では、「カラヤンのレガート」がカラヤン色と捉えられるのと同じかも。

参加ありがとうございました。これからもよろしくね(^_^)v
miwaplan
2006/04/15 00:30
>kikiさん
戦争に赴く国民は受難曲を他人事では聞けなかったでしょう。そういう意味で音楽も環境と切り離せない面があると思います。
>garjyuさん
こういう機会で盛り上がりました。大成功だったと思います。
>ticoさん
最後やっぱり泣けますね。安らかな感じがします。
>miwaplanさん
自分の色に染めることは創造者にとって大切だと思います。メンゲルベルグもカラヤンも自分色はなかなか強烈なのですが。
ダンベルドア
2006/04/15 00:48
 こんにちは。バッハについてのブログを読ませて頂きました。博識ぶりにただただ圧倒です。この歳になってもう一度皆様方が書かれたブログを参考にして、少しずつCDを集めようかと思っております。クラシックって奥が深いですね、やはり1つの曲でも最低2,3枚位のCDが手許にないと、皆様との対話がなりたたない、ということを痛感致しました。これからも宜しくご教授ください。失礼致しました。
my favorite stories
2006/04/15 12:48

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