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zoom RSS ブルックナーの第九〜シューリヒトVPO

<<   作成日時 : 2006/04/29 23:59   >>

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ブルックナーの交響曲第9番。画像
オーケストラ曲では私のベストCDです。

最初の弦の刻みに乗ったホルンの動機からこの広大な世界が始まります。
そしてクレッシェンドして木管、金管が加わり壮大なテュティになります。
それから、歌が現れたり、金管のコラールがあったりで盛り上がるとどんどん違うテーマが入れ替わり立ち代り出てきます。ブルックナーのお約束の世界です。

ブルックナーのシンフォニーは、みんな同じ始まり方です。たとえばベートーヴェンのようにひとつの動機をどんどん発展させて盛り上げ、変化させるやり方とは正反対です。
この曲を聴いているとどんどん場面が転換する映画を見ているようです。
大河ドラマです。サーガです。

最初私はブルックナーの交響曲第3番を弾いて、ブルックナー嫌いだったこともありました。刻みやオクターブの跳躍ばかりでチェロのパート譜は練習曲みたい。そうやって苦労して弾いているときには金管が吹き鳴らしていて自分の音が聞こえません。テーマがぶつぶつ切れていくのもなじめませんでした。

しかし、この第9番のレコードは最初からひきつけられました。
第3楽章で絶筆した未完成の曲だがそれでも傑作だと思います。

シューリヒトという指揮者はすごいとある先輩から聞いて、輸入レコード店で見つけたのがこれ。ドイツ盤で2300円は当時の学生にとっては高かった。でも国内盤と比べ物にならないくらい良い音でした。このとき同じ音源でもリリースによって音が違う事を知りました。

そして毎日聞きました。ちょうど東京から埼玉の田舎に引っ越した時で、窓の外に果てしなく広がる畑が、このレコードを聞くと想像の世界ではアルプスの谷になります。

☆ この演奏の特徴

■ とにかく歌にあふれている。特にバイオリンの音の艶やかなこと。チェロやコンバスの柔らかさも魅力。ウィーンフィルでもこの頃の音は伝統のしなやかな奏法と名手がそろっていた技術の高さがあいまってひとつの絶頂期だと思います。1961年録音。

■ テンポが良い。シューリヒトの特徴はリズムとてもリズム感がいい。ウィーンフィル、シュトゥットゥガルト、バイエルン、パリオペラ座等どのオケを指揮したのを聞いてもその2ndバイやビオラのリズムに彼らしさが現れる。どうやってトレーニングをするのだろうか。その特徴はここでは第2楽章を聞いてわかる。これは常にインテンポの指揮者という意味ではない。テンポルバートは自然であり追い込んでいく迫力もある。

■ 飄々とした面がある一方、特にこの曲ではフォルティッシモの雄雄しくたくましい表現が素晴らしい。8台のホルン(第3楽章はtu×4にもちかえ)を中心とした金管の音の素晴らしいこと。ウィンナホルンのピアニッシモとフォルティッシモは他のオケでは聞けない。(楽器の構造自体が違う)

■ とにかく泣ける演奏です。


  * * * * *

実は昨日から今日にかけて5回聞きました。
このシューリヒト、ウィーンフィルも1961年のスタジオと1955年のライブを聞きました。
基本的なコンセプト、テンポは同じ、1961年は音が美しくバランスがよくかつセッションとは思えない迫力もありこれが一番です。ライブは第3楽章に後半からの迫力がすごい。その場で聞いていたら一生忘れないでしょう。

ヴァントベルリンフィルは立派な演奏です。ライブなのにスタジオ録音みたいな整った演奏です。でもシューリヒトVPOの迫力、魅力、愛着には及びませんでした。
ヴァントのブルックナーは第4番がすばらしいと思います。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
ブルックナーの第9番は、この世の中で、私が1番好きな曲といって良いかもしれません。シューリヒトの演奏も大好きです。(同じコンビの8番の、またあまり注目されない3番の演奏も愛聴盤です。)
でも、この9番については、誰の演奏を聴いても、最後には、「もっと凄い演奏があるのではないか・・。」と思ってしまうのです。
永遠に満足し得ない、深遠さをもっている。

吉松隆が、『地球が滅亡して、一面廃墟になり、そここの曲が流れている夢をむかし良くみた。』と書いてあるのを見て、妙に納得しました。

garjyu
garjyu
2006/04/30 00:44
吉松隆のみる夢はまさにSFファンタジーですね。
しかもブルックナー第9番が流れているとは、まさに一大ドラマだ。

>永遠に満足し得ない、深遠さをもっている。
果てしない深遠さを持つオーケストラ曲の最高傑作だと思います。
ダンベルドア
2006/04/30 01:12
ブルックナー、いいですよね。
語りだすと止まらなくなりそうなので、一つだけ問題提起を。

この曲の終楽章を完成させた版での演奏、例えばアイヒホルンのがありますけど、未完成のままがいいのか、完成に向けて少なくともブルックナーの頭の中で鳴り響いていたであろう音楽まで聴いてみる価値はあるのか。いかが思いますか?
miwaplan
2006/04/30 11:49
終楽章補筆版はアイヒホルンを含め聞いたことがないです。ブルックナーの大量の下書きを元にしているということでおそらくそれらしいサウンドは聞けると思うので機会があれば聞いてみたいです。歴史的文献でもそうですが、復元する価値はあると思いますが。

私はモツレクは補筆部分から後はどうしても集中力がなくなってしまいます。

同じようなことがあれば一度は聞いてもリピーターにはならないでしょう。
ダンベルドア
2006/04/30 20:49
お邪魔します。
この演奏は本当に素晴らしいですね。シューリヒトの演奏はこの9番と8番しか知らないのですが、終楽章のコーダでは涙がこぼれます。
淡々とした演奏の中に、深い意味を感じさせてくれる9番でした。
mozart1889
URL
2006/05/08 03:10
>mozart1889さん
コメントありがとうございます。
本当にこの演奏は宝物のように感じています。記事に書いたドイツ盤のLPなどは他のレコードと別においていたくらいです。
またシューリヒトの8番もすばらしいですよね。8番についてもそのうち触れたいと思います。
ダンベルドア
2006/05/08 13:36

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