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zoom RSS ピアノソナタの聴き比べ〜「勝手にモーツァルトの日」(その4)

<<   作成日時 : 2006/05/04 11:20   >>

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モーツァルトは最初は天才ピアノ少年としてスタートした。作曲も同時に始めた。画像
この機会にモーツァルトのピアノソナタのCDを聞き比べてみました。

全部現代ピアノです。今だったらフォルテピアノ(モーツァルト時代のピアノ;写真)のよいCDもでているのでしょうが未聴です。

■ファジル・サイ
 【第10番K330、第11番k331「トルコ行進曲付」、第13番k333、「ああママに言うわ」による変奏曲】
 あまりペダルを使わない明快な音色です。早いところは快速で弾いていくが、一本調子でなく細かいアゴーギクやルバートで歌い分けています。
緩徐楽章は逆にゆっくりと纏綿と歌っています。グールドのようにピアノといっしょに声を出して歌いながら自己陶酔しています。
強弱のつけ方も思い切っています。

 特にK333と「ああママに言うわ」による変奏曲(きらきら星変奏曲)が生き生きとして素晴らしい。
逆にK331は自分にはちょっと早すぎると思います。短調の変奏の部分が激しすぎです。
ただし、第3楽章のトルコ行進曲はテンポは速いのですがその中にも時に装飾音を入れたりして、さまざまなニュアンスを織り込んでいます。
サイ高です。^^;
サイはトルコ人ですからお国物なのかな。

■アリシア・デ・ラローチャ
 【第8番K310、第10番k330,第11番k331,第17番k576】〜20世紀の偉大なるピアニストたち
 サイの後で聞くとおっとりしています。
以前聞いたときはなんかのんびりして平凡かなと思って、集中して聞けませんでしたが、今聞くとラローチャもよいです。というか聴いているうちにだんだん見直してきました。
肩の力の抜けたモーツァルトです。歌いまわし、フレーズの収め方が良いと思います。

K330、k576はそういう良さがでています。

■内田光子;
 【第10番k330,第11番k331,第12番k332、第15番k545】
軽くて、柔らかくてニュアンスもこめられていてさりげなくうまいです。押し付けがましいところがないのでインパクトにかけると思っていました。この記事を書くのにピアノソナタを繰り返し聞きつづけてくるとこのさりげなさが好ましくなってきました。
この中ではk330の軽さが気にいっています。
20年前の録音なので、再録音を期待します。

■マリア・ジョアン・ピリス(ピレシュ)
 【第4番k282、第13番k333、第11番k331、第15番k545】〜20世紀の偉大なるピアニストたち
 特に気にいっている演奏です。
ピアノの音が美しい。テンポが良いです。アゴーギク、ルバート、強弱変化で千変万化。なのにトリッキーな感じはなく、自然に音楽が流れます。
 みんなよいがk333は特に良いです。k331は今回あげたCDには全部入っていますが、このピレシュのが総合点では一番かな。

※以上、いずれも甲乙つけがたくなってきました。

(番外)

■バックハウス
 【第12番k.332、第11番k331、ロンド・イ短調、他】
 LP時代によく聞いていました。全曲楽譜付のレコードでした。今手許にありませんので記憶で書いています。
 でも今でもよく覚えています。ロンド・イ短調は絶品です。
これを聴くとその結晶のような美しさに固まります。

バックハウスは晩年はベートーヴェンとブラームスのイメージが強くモーツァルトは「らしくない」というイメージだったのです。
意識して軽く弾いたりということは決してしないのですが、このゆるぎない音楽はモーツァルトに意外に合います。

 特に、第12番k332、第1楽章はその曲想のスケールが大きくぴったりです。最初聞いたときはベートーヴェン的な弾き方と思いましたが曲にぴったりはまっています。
 第2楽章のアダージョ、この宝物のような美しい旋律は何度も何度も聴きたくなります。

■グールドのトルコ行進曲
 バッハで定評のあるグールドもモーツァルトの全集があります。
K331の第3楽章のトルコ行進曲を聴きましたがオンリーワンのすごい演奏です。

 ピアニッシモで、ゆっくり目に、ノンペダルで、1音ずつスタッカートで始まります。
そしてゆっくりとしたテンポのまま徐々にクレッシェンドしていきます。
途中からどこからかよいどれのおじさんの歌が聞こえてきます。例のグールドの声です。バッハのときよりフレーズが長いのか完全に歌っちゃっています。もちろんピアノの歌も昂揚していきます。
そして頂点に達して、また遠ざかっていきます。トルコ行進曲のスタンダードではないですが、この表現妙に納得してしまいます。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ダンベルドアさん、こんにちは。実は私もピアノ・ソナタのCDはみんな内田光子なんですよ。あの方のピアノってメリハリがはっきりしていて、旋律に対する共感がもてますね。「トルコ行進曲」大好きです。疲れている時なんか絶対いいです。それでは失礼致しました。
my favorite stories
2006/05/04 16:51
>my favorite storiesさん
コメントありがとうございます。
今回聞いたのはそれぞれソナタの有名どころをまとめたものなのですが、内田光子の全集も欲しくなってきました。
ダンベルドア
2006/05/04 21:26

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