力がみなぎるカザルス指揮のバッハ~「ブランデンブルグ協奏曲第3番、他」

昨日のMAKのディスクをしまうとき隣にあって手にとってしまったディスク。
あのチェロのパブロ・カザルスが指揮したとても力強いバッハです。画像

当時88歳、高齢のマエストロの指揮はどうしてこんなに力強いのでしょうか。
さわやかな涼風を運ぶバッハではないようです。
一音一音に命を吹き込もうとした姿が見えるようです。

ルドルフ・ゼルキンが主宰するマルボーロ音楽祭に招かれて指揮した記録。

今のピリオド楽器全盛の弾き方からするとまさに時代を感じさせる演奏です。
第4番と第5番の鍵盤楽器はチェンバロでなくてピアノで演奏しています。

しかし、バッハの音楽はスタイルの違いを超えて表現できる懐の広さがあるのが良くわかります。

ブランデンブルグ協奏曲の第3番は、弦楽器だけで演奏される曲です。
もともと躍動的な曲ですが、とても力強い。

特に3部に分かれるチェロのパートは張り切っています。
というより、チェロのカザルスがこう弾くべきという強い意志がチェリストたちに伝わっているのが良くわかります。

個人的なことですが、かつてこの曲を合奏したときに、指揮者から「チェロはもっと強く」「クレッシェンド」とかいわれて必死で弾いていたのですが、その時その指揮者がよく聞いていたのがこの演奏だったのです。

他の曲も解釈は同様。

ブランデンブルグ第5番の最終楽章のテーマの頭の付点を強く引っ掛けて弾くのがめだちます。「これは3連符じゃない付点なのだ」とカザルスの本にも書いてあったことを具現化しています。

私は読んだことがないのですが、村上春樹の小説『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の中でこのレコードを聴く場面が出てくるそうです。


作曲: バッハ
指揮: カザルス(パブロ)
演奏: マールボロ音楽祭管弦楽団, ゼルキン(ルドルフ)

1. 管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
2. ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048
3. 同第4番ト長調BWV1049
4. 同第5番ニ長調BWV1050


バッハ/ブランデンブルク協奏曲第3番
バッハ/ブランデンブルク協奏曲第3番

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この記事へのコメント

2006年08月26日 00:25
ダンベルドアさん、
私も、これもってます。何かムショウに聴きたくなってきました。
後、ブリテンの指揮した、ブランデンブルクもよかったような記憶が・・。ちょっとした夜の探索をば。

garjyu
ダンベルドア
2006年08月26日 13:11
>garjyuさん
カザルスの指揮は意外にあるんですよね。
モーツアルトも熱演だったような・・・
 ブリテンのブランデンブルグも機会あったらご紹介ください。

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