ショスタコーヴィッチ「チェロ・ソナタ」/ロストロポーヴィッチ~「勝手にショスタコーヴィッチの日」

ショスタコーヴィッチといえば、まず多産系の交響曲か弦楽四重奏が思い浮かびます。
ショスタコーヴィッチは相当のピアノの名手だったらしいですけど、ピアノ曲ってあまり知りません。

ここでは唯一のチェロソナタを取り上げます。画像
若きロストロポーヴィッチが弾いた鮮やかな演奏をモノラルレコードで聞いたものでした。
ピアノ伴奏はショスタコーヴィッチ自身で弾いています。
今、CDにあるのは、この同じ組み合わせのライブと、ベンジャミンブリテンがピアノを弾いたライブ
でした。

とても親しみやすい曲です。
ショスタコの憂鬱さが苦手な人でも抵抗がないでしょう。

■第1楽章、最初ピアノのアルペジオに乗せてチェロがたゆたうような歌を歌います。
今、あらためて聞くこの部分、この感じ、フォーレに似ていると思います。
しかし、ピアノの動機が聞こえる段階になってくるとだんだんショスタコらしくなってきます。
 憂いをもったショスタコーヴィッチ独特の雰囲気の中にも、若さ、躍動感のあるチェロの旋律、とピアノの鋭い動機が続きます。

■第2楽章
 とっても印象的な曲です。
「ラシドレドシ/ラシドレドシ/ラシドレドシ/ラシドレドシ」
チェロが短音階を上がって降りる繰り返し。
 
そのあと開放弦のフラジオレットのグリッサンドのアルペジオ。
こういってもわからないですが、聞けばすぐに納得します。
ストラビンスキーの「火の鳥」のヒュ~というあのフラジオレットのグリッサンドです。

■第3楽章
 悲痛で情熱的なチェロの旋律が続くアダージョ。
この2、3楽章は交響曲5番の雰囲気があります。

■第4楽章
 最終楽章は、軽くてちょっとおどけた舞曲でしょうか。
楽しさのある曲です。時々チェロの高速アルペジオやピチカートが雰囲気を作ります。


1. チェロ・ソナタop.40(ショスタコーヴィチ)
2. アレクサンドル・ブロークの詩による7つのロマンスop.127(ショスタコーヴィチ)
3. おとぎ話(ヤナーチェク)
4. 幻想四重奏曲(ブリッジ)




ショスタコーヴィチ : チェロ・ソナタ 作品40
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ、ブロークの詩による7つのロマンス

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

miwaplan
2006年09月02日 00:28
こんばんは。
参加ご苦労様でした。

チェロ・ソナタとは、また珍しい曲できましたね。これは聴いたことのない曲だし演奏ですよ。

ロストロ&ショスタコ本人による演奏ですか。もしかして初演もこのコンビなのかな?
2006年09月02日 00:39
ショスタコも奥深いというか相当広いレパートリーの人ですよね。
チェロ・ソナタは聴きたいですね。
KiKi
2006年09月02日 09:24
こんにちは♪  ダンベルドアさんはきっとチェロソナタかチェロ・コンでいらっしゃるだろうと思っていました(笑)。  この曲、KiKi も好きですね~。  でも、今回ダンベルドアさんがピックアップされたこの盤はショスタコ自身がピアノを担当しているのですか??  それは是非聴いてみたいですね~。 
ダンベルドア
2006年09月02日 13:23
>miwaplanさん,garjyuさん,kikiさん
 コメントありがとうございます。
ショスタコ自身がピアノを弾いたものは,LPで持っていますが,CD化していないかもしれません。
内田光子が「譜面を見ればその作曲家のピアノの腕前がわかる。ショスタコーヴィッチは相当にうまい」といっていましたが,このチェロソナタのLPでも冴え渡ったピアノがわかる演奏です。
 CD化されたものはソ連時代のロストロの10枚組みに入っているライブ版です。こちらはピアノはショスタコが弾いていますが,録音状態がスタジオ盤若干良くない。
 この記事で紹介したのはCDで入手可能な作曲家のベンジャミンブリテンのピアノ伴奏です。彼のピアノも悪くないですが,ショスタコ自身とはちょっと違います。
 チェロのロストロの演奏は3枚とも同じ傾向ですので入手可能なこのブリテン盤にしました。

 初演者はチェロコンチェルトはロストロなのですが,ソナタはクヴァーツキーのチェロ,ショスタコのピアノだそうです。
 

この記事へのトラックバック