「白鳥」チェロ演奏聞き比べ

以前に書いたとおり、チェロの練習は音階などのあと、曲を弾き始めています。
曲はサン=サーンスの「白鳥」
初心者は半年で弾けるとようになるということで練習しています。

といっても最高音はDまで出てくるので親指まで使わないといけないので簡単ではないです。
伴奏兼ペースメーカーとしてCDと一緒に弾いたりしていますが、そのために持っているCDの白鳥の棚卸をして全部聞いています。

80年近く前のカザルスの録音から現代まで10数枚ありました。
このうち2枚は図書館で見つけたものです。

シンプルな曲ですがチェロの良さが出ていて好きな曲です。
でもプロにとってはこの曲は多分簡単すぎておもしろくないのでしょうか。
なかなか個性が出しにくいようです。

よく聞くといろいろな意味で参考になります。

演奏時間を見るとマイスキーの1台ピアノヴァージョンの録音は極端にゆっくりです。
でも重たくはなく、とてもデリケートに白鳥は滑っています。
彼はこういう小品や歌曲が良いと思います。

逆に、ハレルは目に見えて早く、でも時々幽霊のようなヴィブラートやポルタメントで、これは不思議な白鳥です。
ある邦人女流チェリストが雑誌の対談で「ハレルはどうしてあんな音の出し方をするんでしょうね。」といっていたのを思い出しました。この白鳥を聞くと同感です。

自分の中ではこれらの演奏は全体に二つに層別できるのです。
ひとつは柔らかい音で優雅な雰囲気で湖面をすべる白鳥がイメージできるものです。

なぜか女流チェリストの演奏がみんな良いのです。画像
一番気に入っているのが向山佳絵子、次に良いと思ったのが藤原真理でした。
向山佳絵子はそのヴィブラートが私の一番好みに合うのです。
このCDにもう一つ入っているハイフェッツがヴァイオリンで編曲したヴァージョンをチェロで弾いてるのは、弱音器付の変ト長調で伴奏もコードが変えられていて白黒映画を見ているような雰囲気です。

デュプレの17歳の時の演奏はこの白鳥に関する限りは特に普通でした。確かLPで聞いていたときはもっと違ったものを感じていたのですが・・・・・・。

もうひとつの傾向は、ペレーニ、ノラス、ヤニグロ。
特にペレーニ、その音に惹き付けれらるんです。
一音一音魂を入れて内面をじっくり見つめるような演奏。
決して外に発散してきません。

ノラスはヴィブラートがちょっと神経質かなと思ってしまうが同傾向の白鳥。

カザルスは、若い頃は~といっても50歳過ぎていますが~結構ロマンチックな弾き方もします。この白鳥でも目立たないですがちょっとポルタメントがかかっていたりします。

元N響トップでチョウチンの師匠でもある堀了介、NHKの「名曲アルバム」の5分枠編曲版だが、そのチェロの音はとても弾きつけられます。

古川展生のは塩入俊哉が伴奏を変えたものでオリジナルと違ったおしゃれな雰囲気です。

ヨーヨーマは持っている中には白鳥はありませんでした。
ロストロポーヴィッチはあまりこういう小品は、録音しないみたいで白鳥は見当たりませんでした。

チェロ以外の楽器でも結構演奏されているがそれは機会があればということで。







サン=サーンス「白鳥」チェロ演奏

 チェロ

カザルス
マレシャル
フルニエ
ジャンドロン
デュプレ
ヤニグロ
トルトゥリエ
ノラス
堀了介(改編)
ペレーニ
ハーノイ
マイスキー
マイスキー
ハレル
藤原真理
向山佳絵子
〃(Heifetz編曲)
木越洋
バスラー
倉田澄子
ハンナ・チャン
趙静
古川展生(改編)
新倉瞳

   ピアノ

メトニコフ
シャピロ
ムーア
ガリオン
エリス(hp)
ベルトラミ
岩崎淑
ヴァルスタ
ハープ4名、東フィル
コシュ
デュセック
ギリロフ
アルゲリッチ、フレイレ
カニーノ
プラネス
仲道郁代

早川りさこ(hp)
コリー
尾高惇忠
ストラキン、フィルハーモニアO
スミルノヴァ(hp)
塩入俊哉
山田武彦

 録音

1928.7.31 
1935
1946       
1960.11
1962.7

1972
1977
1983
1985.1.23~27
1985.8.25
1987.10
1980年代
1988.7
1991
1997.7.27~29

1997.8.12~14

1996
2000.3
2002
2003.12
2006.5.15~17

時間

2:42   
2:57
3:07
3:04        
2:36
2:48
2:35
3:03
4:50
3:06
2:43
3:27
3:10
2:28
2:51
2:45
2:33
3:06
2:42
3:05
3:18
3:12
1:54
2:36

※2007.2.12データ追加
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この記事へのコメント

2006年10月01日 00:18
こんばんは。
凄い数の白鳥ですね。マイスキーはシンパシーの無いチェリストですが、小品は良いですね。
私の好きな演奏はダンベルドアさんもお薦めのペレーニの演奏です。彼は何を弾かせてもいいですね。
ダンベルドア
2006年10月01日 00:34
>dokuohさん
 HungarotonのCDは高いのでなかなか手が出ないのです。しかし、ペレーニは商業的にはあまり知られていないですが、音楽性、テクニックともに現代最高のチェリストだと思っています。

この記事へのトラックバック

  • サンサーンス:白鳥~チェロ自演

    Excerpt: 昨年の8月にチェロを弾き始めて(○十年ぶりに再開)して漠然と目標にしたのが、サンサーンスの「白鳥」を半年で弾けるようにしようということでした。 Weblog: ★ 音楽と季節の記♪ ☆ racked: 2007-02-12 18:07