ブルックナー交響曲第8番オルガン編曲版~「勝手にブルックナーの日」

ブルックナーは交響曲はシューリヒトの8,9を両方書いていますので極め付けでなく、変化球で行きます。
オルガン編曲版交響曲第8番です。
『作曲もするオルガニスト,リオネル・ロッグが京都コンサートホール委嘱により編曲したオルガン独奏版』だそうです。
この録音はジェノヴァのヴィクトリアホールのオルガン。

■第1楽章
 最初からあのブルックナーの音です。
シンフォニーをオルガンで弾いている違和感は全くありません。
というより、ブルックナーがオルガン奏者であったことが納得できます。
パイプオルガンの音が多彩であることが良くわかります。
ロングトーンのピアニッシモがクレッシェンドしていくのも表現されています。
クライマックスのファンファーレのフォルティッシモも劇的に表現されている。

とはいえオルガンの音は心地よすぎて、聞いていて興奮してくるようなものはあまり感じられないのも事実です。

■第2楽章
 オーケストラのようなざわざわした感じがないのが物足りませんが、このスケルツォも美しい。。画像
トリオの部分で優雅な舞曲を奏でるところ、弦の艶やかな音が聞こえないのはちょっと寂しい。

■第3楽章
 天国的な美しさのアダージョ。
確かに美しいが、これは弦の音が聞こえないのが本当に物足りない。
 ちょっと間が保てないで落ち着かないような気がするのですが・・・・・・。

終わり3分前頃にクライマックスがくるところ、オルガンのフォルティッシモのすごい音。実際にホールで聞いたら鳥肌モノだろうと思います。
この楽器はオーケストラ以上に狭い部屋で聞いても伝わらないのでしょうね。
何しろ床から振動してこないのですから。

■第4楽章
 ティンパニーが入っていないので華やかな感じはありません。
ひたすら荘厳な和音の出だしです。
そして、ひたすら長い楽章、注意が他に行って完全にBGMになってしまっています。
これもなかなか悪くはないのですが・・・・・・。

そして最後の2分の悲しげな雰囲気から、超低音に支えられた輝かしい和音になって、終わりました。



クラシックブログ共同企画「勝手にブルックナーの日」

Bruckner: Symphony 8
Bruckner/Symphony No 8 - ブルックナー:交響曲 第8番(ロッグ編曲)オルガン版

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この記事へのコメント

2006年10月01日 17:44
こんにちは。

すんごい変化球できましたねえ(゜o゜)

オルガンで聴くと、あんまりピッタリとし過ぎてしまって、少し物足りないのではないかと心配してしまいます。

元々あるオルガン的な響き以外の個所で、余計それが目立つのではないのかなあ?

興味ありますね。ずっと以前に、FMの早朝、たぶん日曜日の番組で、オルガンによる第6が放送されたのを録音したような覚えがあります。内容は全く覚えてないんですけどね。こういう試みは、やっぱり面白い企画としてあるのでしょうね、これからも。

次回のウィーン・フィルも、よろしく!
今から楽しみにしてます。
2006年10月01日 19:54
こんばんは。
オルガン版面白そうですね。

>シンフォニーをオルガンで弾いている違和感は全くありません。というより、ブルックナーがオルガン奏者であったことが納得できます。

分かりますねえ。ピアノを自分の楽器としていた作曲家には出てこない音楽ですよねえ。
これは、欲しいなあ。

garjyu
2006年10月01日 23:59
こんばんは。
マニアな私はこの演奏もってます(笑)。あと4番と7番が出てますね。
どの曲もそうですが、オルガンで演奏しても全く違和感がないところはやっぱりブルックナーという気がします。全てオルガンで考えて作曲されていますからね。ただ、弦楽器奏者には楽器の特性を無視した作曲で、演奏は大変なわけですが。
ダンベルドア
2006年10月02日 21:45
>miwaplanさん
>オルガンで聴くと、あんまりピッタリとし過ぎてしまって、少し物足りないのではないかと心配してしまいます。

 確かにそうなんですよ。
本文にも書きましたが、美しい和音の連続にかえってBGMになっているかも。
 ウィーンフィル。これも該当盤は数知れずなのでどうしようかなあ。

>garjyuさん
 これを機会に調べたらブルックナーのオリジナルオルガン曲もあるんですね。まだ聞いたことがないですが・・・・・・

>dokuhoさん
>弦楽器奏者には楽器の特性を無視した作曲で、演奏は大変なわけですが。

初めてオケでブルックナーを弾かされたときはその弾きにくさにうんざりしていました。
2006年11月02日 23:56
あれこれ彷徨ってるうちに辿り着きまして、
突然の書き込みをお許し下さい。
実は私も最近ROGGの8番を聞き、勿論交響曲とは比較できないとは言え、オルガンの持つ潜在能力や底力のようなものを感じた者です。
ブルックナーの作曲の青写真のような一面も感じました。
8番はハープの音色が好きで、『あぁ、ここでハープが聴きたい・・・・』とか思ってしまいましたが、ffは本当に凄いパワーだと思いました。

STENDERの7番も聴いてみたいと思っています。
ダンベルドア
2006年11月03日 11:13
>jupiter512さん
 はじめまして。
コメントありがとうございます。
フルスロットルのオルガンのパワーは凄いですね。
私も、ハープが聞こえないのはちょっと物足りないと思いました。
 これからもよろしくお願いします。

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