クナッパーツブッシュ/ワーグナー名演集~勝手にウィーンフィルの日

ウィーンフィルの演奏はたくさんあります。
現在もこのオーケストラの音はオンリーワンの個性をもっています。
透明感がある上に伝統の味が残っている。
やはり、今の味は一言で言えば現代的。

私としては、最も愛するウィーンフィルの音は1950年代から60年代初めの音。
ここではそんな特徴が色濃く感じられる1956~1959年録音のクナッパーツブッシュのワーグナーの名演集です。

ライナーの宇野功芳氏の解説が事細かに書いてあるのですが、それを見ないように自分なりに聞いてみます。
ウィーンフィルの“音”について書いてみます。

■夜明とジークフリートのラインへの旅画像

 ウィーンフィルらしいところだけをいくつか取り上げます。
最初の金管の音はホルン?それともワーグナーチューバ?
最初から独特な音。
次のざわざわしたチェロの音からして他のオーケストラとはぜんぜん違う音です。

そして次に入るウィンナホルンの音、クラリネットの掛け合い。
大きなヴィブラートのかかったヴァイオリン。
大編成のオーケストラなのに室内楽のようなヴィブラートがはっきり聞こえるのがウィーンフィルのヴァイオリンの特徴ですね。

金管のフォルテの音。
カーンと突き刺さるような音ではなく、聞きようによっては素朴で田舎臭い音です。
極めて人間的な音がそれを超えたドラマを奏でます。

次のナチュラルなホルンの音ジークフリートのモチーフはまさに角笛の音です。

ただし、今まで述べた音はクナッパーツブッシュのワーグナーの音でもあります。
以前に書いた “ワルキューレ第1幕“ にもいえる音です

■ワルキューレ~ヴォータンの別れ
 この最初の部分がすごいです。
地の底から湧き上がってくるような音。
ジョージ・ロンドンの歌の伴奏としてではなく、歌付の管弦楽作品としてオーケストラに耳が行ってしまうのです。



ワーグナー名演集
クナッパーツブッシュ/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

1. 楽劇「神々の黄昏」~夜明けとジークフリートのラインへの旅(序幕)
2. 楽劇「神々のたそがれ」~ジークフリートの葬送行進曲(第3幕)
3. 舞台神聖祝典劇「パルジファル」~クンドリの語り「幼な子のあなたが母の胸に」(第2幕)
4. 楽劇「ワルキューレ」~ヴォータンの告別「さようなら,勇ましいわが子」-魔の炎の音楽(第3幕)
5. 楽劇「トリスタンとイゾルデ」~第1幕への前奏曲
6. 楽劇「トリスタンとイゾルデ」~イゾルデの愛の死「優しくかすかな彼のほほえみ」(第3幕)


※なおウィーンフィルの音については以前に書いた記事
【ウィーンフィルの柔らかい音 】
でも触れています。

ワーグナー:名演集



ワーグナー:名演集

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この記事へのコメント

2006年10月15日 08:38
初めまして
ぶろぐ村から来ました。
クナとヴィーンフィルの演奏は本当に凄いですね、私も、「ヴォータンの告別」の最初の弦楽器の音、それに、金管、あれほど凄い演奏はないと思います。LP時代からのファンです、爆~。CDがなかなか良い音ではなかったんですが、ようやく、LP時代の良い音のCDが出てきていますね。ジョージ・ロンドンのヴォータンも良いですよね。あまりに懐かしくて、コメントさせていただきました。ミ(`w´彡)
ダンベルドア
2006年10月15日 18:08
こちらこそ、はじめまして。
わたしも、これはLPで聞いて感激したものです。
たぶん、今、持っているCDは以前のものですのでいまいちだったのですが、良くなっていますか?
また買いなおしたくなりました。
2006年10月16日 22:46
ダンベルドアさま
レス、ありがとうございます。m(_ _)m
CDの新しいものは、もの凄く良くなっていますよ、今日のブログで書こうと思っています、爆~。ミ(`w´彡)
2007年08月11日 16:07
ダンベルドアさん、こんにちは。うぐいすです。勝手にワーグナーの日で当ブログ見たのですが、ちょっと間が空いてしまいました。このCDは、実はうぐいすがワーグナーの指環全曲を聴こうと思い立ったきっかけとなったものです。この「ヴォータンの告別」を聴いて、なんというスケールの大きい音楽かと、いたく感銘しました。その後クナの指環全曲を聴きましたところ、ホッターの歌に感心はしましたが、オケについては録音の関係もあってこの演奏ほどのスケールを感じることができませんでした。今でも時々取り出して聴いてます。
ダンベルドア
2007年08月11日 21:51
うぐいすさん

こんばんは。
うぐいすさんはワーグナーにも詳しいですね。
わたしはあまりワーグナーの楽劇全曲は聞いていませんが、クナのワーグナーは別格です。

>その後クナの指環全曲を聴きましたところ、ホッターの歌に感心はしましたが、オケについては録音の関係もあってこの演奏ほどのスケールを感じることができませんでした。

このレベルのオケが全曲はいっているのではないのですね。
 指輪全曲盤はいつも買おうかと迷っていたのですがいまだ買わずじまいです。

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