カザルス~チェロ小品集

カザルスといえばバッハの無伴奏チェロ組曲。

では,カザルスが弾くアンコールピースのような小品を聴いたことがあるでしょうか。

1曲目のボッケリーニ。数々の美しいチェロ曲を書いたボッケーリーニのソナタの中でよく演奏される第6番。
このアダージョ何というカンタービレでしょうか。現代でこんなに纏綿と歌うチェロはまず聴けないでしょう。
晩年の気合の入った演奏とはまた違った魅力です。
ガット弦の音色の美しさもあると思います。
ちょっとしたニュアンスの変化が音色に出ています。

アレグロは早くて軽快。テクニック抜群。

これは4.の熊ん蜂の飛行を聴くと速さに目を見張ります。なんかちょっと走っているように聞こえますが,実は早すぎてピアノが追いついていないことに気づきます。

5.のアリア,バイオリン編曲でいうところの「G線上のアリア」です。
チェロではA線1本で弾いていますから「A線上のアリア」ですね。
これも美しい。やはりバッハの第1人者です。

10.のメンデルスゾーンの無言歌。この曲は新婚時代CDのかからないラジカセで,唯一のチェロのミュージックカセットテープでいつも聞いていた曲でした。
 ガット弦の低音が味があります。ポルタメントや細かいアゴーギクも入れた歌い回しがすばらしい。

きりがないですが,60歳代に録音されたバッハの無伴奏チェロ組曲に比べて若い頃の演奏であるためか,夢見るような小品の演奏が続きます。



1. ソナタ第6番イ長調~アダージョとアレグロ(ボッケリーニ)
2. 協奏曲ニ長調~グラーヴェ・エデスプレッシーヴォ(タルティーニ)
3. わが母の教え給いし歌(ドヴォルザーク/グリュンフェルド編)
4. 熊ン蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ/ストライマー編)
5. 管弦楽組曲第3番ニ長調~アリア(バッハ/シロティ編)
6. ソナタ第1番ハ長調~テンポ・ディ・メヌエット(J.ハイドン)
7. 「子供の情景」~トロイメライ(シューマン)
8. 「魔笛」の主題による7つの変奏曲(ベートーヴェン)
9. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調~アンダンテ(バッハ/シロティ編)
10. 無言歌ニ長調op.109(メンデルスゾーン)
11. 協奏曲第11番ニ短調~ラルゴ(ヴィヴァルディ/ストゥトシェヴィツキー編)
12. ガヴォット(ヴァレンティーニ/ピアッティ編)
13. トナディーリャ(デ・ラセルナ/カサド編)


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この記事へのコメント

goshu
2008年12月11日 11:29
遅いコメントですが、カザルスの小品、良いですよね。タルティーニのラールゴは、カザルスが生涯3回も録音したお気に入りの曲、バッハのアンダンテもすてきですね。両方ともカザルス校訂あるいは直伝の楽譜を持っています。発表会で弾いたこともあります。弾いてみますか?
ダンベルドア
2008年12月12日 22:54
goshuさん

タルティーニはカザルスのお気に入りだったのですか。この演奏は3回のうちの最初の方ですかね。このロマンのあふれた歌い方が良いですね。
 カザルスの直伝の楽譜,弾いてみたいですね。

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