柔らかい音~ケラス チェロ・リサイタル;NHK芸術劇場

■チェロのケラス、この人は知りませんでした。
カナダの方ですが変わった名前ですね。
ベートーヴェンのチェロ・ソナタでいちばん有名な第3番。

語るようにルバートをかけながら弾かれる、初めの無伴奏の部分のテーマ。
まずひきつけられました。

音が柔らかくて、しかも求心力があります。
ボウイングが美しい。
弓を先端までいっぱいに使って長いフレーズをを弾いています。
このゆっくりした弓でいい音を出すのが参考になります。

ほとんどノンビブラートからここぞというときなやわらいヴィブラートをかけてくるのがうまい。
ベートーヴェンのソナタの弾き方に新しい提示をされたようで見入ってしまいました。

野平一郎のピアノは主張するところはチェロと対等に主張しています。

ピチカートも指板より駒寄りをアポヤンド(ギターでいうと弦をはじいた指を隣の弦で受け止める)で弾いている。
これも今度やってみようと思います。

○アンコール
画像
シューマンは今まで聞いたこの曲のベストです。
柔らかい音で情感をこめてシューマンの詩情を表現しています。

クライスラーもアゴーギクが活き活きとして実に良い。
最初からチェロのために書かれたかのように聞こえます。
素晴らしい。
某著名チェリストの録音よりも気に入りました。

ドヴォコン↓をはじめCDもいろいろ出ているようなので今度聞いてみようと思います。


● ジャン・ギアン・ケラス チェロ・リサイタル
<曲 目> チェロ・ソナタ第3番 イ長調 作品69(ベートーベン)
幻想小曲集(シューマン)
おとぎ話 から第3曲(ヤナーチェク)
愛の喜び(クライスラー)
<演 奏> チェロ:ジャン・ギアン・ケラス

ピアノ:野平一郎
<収 録> 2005年10月28日 三鷹市芸術文化センター(東京)

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

"柔らかい音~ケラス チェロ・リサイタル;NHK芸術劇場" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント