バルトーク;管弦楽のための協奏曲~ライナー、シカゴ交響楽団

 管弦楽のための協奏曲という名前からヴィルトゥオーゾ的なソロが入れ替わり出てくる曲かと思うとイメージは違います。

聴き始めると厳しさを感じる曲ですね。
このライナー、シカゴの演奏が非常に引き締まった感じがすることもあります。
これが作曲されたのが1943年で第二次大戦の最中、バルトーク自身が白血病に侵されていたということから来るのかもしれません。
曲は旋律が普通のドレミでなく半音階や民族的な増音程であることや、旋律同士が絡み合っていくポリフォニー的な動きをすることも合って和声感があまりなく、私はなじむまで時間がかかりました。

しかしこの演奏1955年のステレオ最初期のものなのに、音がリアルです。
この頃のアナログ録音のレベルは相当なものです。
これはステレオの音がはっきりと左右に強調されていてヘッドフォンで聴くとヴァイオリンが舞台のスミで弾いているかのように聞こえておかしいです。

シカゴ交響楽団のレベルの高さ。
いつも影が薄いヴィオラがこんなに力強く聞こえるのも新鮮です。
金管楽器のアンサンブルの美しさ。
シカゴの特徴です。

バルトークの中では最も有名な曲なのでしょうか。
ただしハンガリーの民族色はあまり感じられなくて、シリアスなドラマの映画音楽のようです。
特に1、3楽章
今朝、これを聞きながら出勤したら、朝から仕事の心配が増幅されてしまいました。

まあ4楽章の民謡風の哀愁、最終楽章の推進力に力づけられる部分もあります。
最終楽章の弦の力強さは特筆ものです。



作曲: バルトーク
指揮: ライナー(フリッツ)
演奏: シカゴ交響楽団

管弦楽のための協奏曲 Sz.116
1.序章
2.対の対話
3.エレジー
4.中断された間奏曲
5.フィナーレ

弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz.106
1.Andante tranquillo
2.Allegro
3.Adagio
4.Allegro molto

5つのハンガリー・スケッチ Op.38
1.村での夕べ
2.熊の踊り
3.メロディー
4.ほろ酔い加減
5.豚飼いの踊り



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